脳梗塞後遺症「片麻痺」

「脳卒中とは」

脳卒中―脳の血管の障害により、突然意識を失って倒れ、手足などに麻痺をきたす疾患。脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などに見られる。

手足に麻痺が残り、日常生活を送ることが難しくなり、リハビリが必要になります。

全国の患者数は280万人(2010年)。毎年数万人増加。6人に1人がなるといわれる脳卒中。

 

 「片麻痺とは」

脳梗塞の後遺症で、手足に麻痺が残り、日常生活を送ることが難しくなり、リハビリが必要になります。

 

「脳卒中片麻痺のリハビリ法」

基本的には、患者さんの症状に合わせて、促通反復療法と整体手技を組み合わせた施術を行います。

 

参考文献:家庭でできる脳卒中片麻痺のリハビリ やさしい図解「川平法」:川平和美 監修

リハビリ項目をわかり易く例示すると

日常生活動作を目標にしましょう

・服の脱ぐ着が楽になる

・顔を拭く

・ドアノブを回す

・コップをつかむ

・薬袋を持つ

・小さな物をつまむ

・足を浮かす

・楽に立つためのトレーニング

・体幹を動かすトレーニング

・麻痺を改善するトレーニング

・その他患者さんの症状に応じた施術

 

「たちまち片麻痺が治る」とか「動かなかった指がみるみる動き始める」と言った魔法のようなリハビリ法はありませんが、「促通反復療法」は、これまでに提唱された治療法に比べて、麻痺の回復を促進することが証明されている数少ない治療法の一つです。

 

もちろん、脳卒中後の麻痺が何処まで回復するかは脳の損傷部位と大きさ、脳損傷による麻痺や感覚障害、高次脳機能障害の程度、これまで受けたリハビリテーションの内容、発症後の期間などの影響を受けます。

 

 リハビリの本質的な目的は「生活のし易さ」や「自信」を取り戻すことにあります。

 

 このリハビリを受ける傍ら、患者さんの生活を楽にするために、麻痺のない手足を上手に使えるように、片手動作訓練(麻痺がない片手で日常生活を行う)や利き手交換(麻痺がない方の手で書字や箸が使えるようにする)、下肢装具や杖を使った安定した歩行で、麻痺した手足の筋のこわばり(痙縮)を予防しながら、たとえ維持期であっても現状より役に立つ手、楽に歩ける足を目指し、活動範囲を広げて行くこともできます。